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家事の悩み相談室

家事代行のお仕事について教えて下さい!どんなスキルが必要なの?

がんばる女性を応援し、お客様感動度120%を目指す家事代行のベアーズです。

ベアーズには「ベアーズレディ」と呼ばれるスタッフが大勢います。家事代行のお仕事は未経験からのスタート、家庭がある方も多くみなさん自分のペースでお客様の笑顔のために生き生きとお仕事をされています。

今回はベアーズ入社歴11年のベテラン社員であり、ベアーズレディに向けた社内研修の講師もしている家事のエキスパート野口志保に家事代行のお仕事の様々な疑問を聞いてみました。

―今日はよろしくお願いします。まずお聞きしたいのは子どものころのお話です。家事と自分の出会いはいつ頃ですか?お家のお手伝いはよくされていたのですか?

私が子どもの頃は父が平日に休みがある仕事でした。母がパートに出ていたこともあって、父と一緒に家のことを手伝っていた記憶があります。今思うと珍しいスタイルですよね。そして我が家ではお手伝いに対してポイント制を導入していたので、やる家事によってポイントをもらいそれをお金に交換していました。お金がもらえるので私は喜んでやっていましたが、兄はまったくなびきませんでしたね(笑)とはいえ、お手伝いを人よりも多く積極的にやっていたというわけではないと思います。できる人ができる時にやる、という感じですかね。そのゆるさが良かったのかもしれません。

―実家を出て、一人暮らしを経て家庭を持つようになり、家事はどのように生活に浸透してきましたか?

一人暮らしや夫婦だけの時は家事が負担になるようなことはなかったのですが、子どもが生まれてから家事との付き合い方が大きく変わってきたと思います。特に子どもが小さいうちは家事と育児との両立が難しかったのを覚えています。夫も家事を手伝う方ですが内容に偏りがあり、どちらかというと必要なことをやるのではなく気分で好きなことやっている印象でしたね。小さな子どものいる生活では、とにかく時短がキーワードになります。子どもが起きる前の料理の下ごしらえや深夜の洗濯などは誰もが経験していると思うのですが、我が家では決して家事が滞りなく回っている状態ではありませんでした。当時は家事代行も一般的ではなかったので、自分がやらなくてはという気負いもあり、精神的にも肉体的にも辛かったですね。

―好きな家事、苦手な家事をそれぞれ教えて下さい。

実は、そもそも家事は全般的に得意ではないのです。こんな仕事をしていますけどね(笑)基本的に面倒くさがりなので、だからこそ工夫して自分自身の家事の負担を減らそうと考えるわけなんです。好きという意味では料理ですね。料理はあまり苦にならないです。とはいえ、これも作り置きを多用し毎日の料理時間は少なくしています。逆に苦手な家事は掃除です。片付け的なことではなくて、本当の掃除。これは家事のコツでもお伝えしていることなのですが、掃除は毎日の予防が大事。手遅れになるまえにこまめに掃除する。私も苦手なりにそう心がけています。

―どのような経緯でベアーズに入社したのですか?

小学生の娘もいたので、子どもが学校に行っているちょっとした時間に気分転換がてら何かできることがあればとはじめました。ベアーズは家庭のある女性に対してとても理解があるので空いた時間に自分のペースで働くことができました。このような働き方ができる会社はなかなかないので縁に恵まれたと思っています。私としても最初は自分の交際費を自分で賄える程度の金額を稼げればいいなと思っていたので、最初は週1のパートからはじめました。ところがどんどん依頼が増えて、3か月後には週5になっていました。才能があったのかどうかは自分では判断できませんが、厚かましいようですが能力を見込まれてのことだと信じるようにしています。

―はじめての家事代行のお仕事はどのようなものでしたか?

ベアーズに入社する前は本当に主婦だったので、自分が提供できることへの不安はありました。とはいえ現場に出る前に研修を受けているので、やはり素人レベルではないサービスを提供しなくてはとの思からできる限りのことはやるようにしました。忘れもしないのは2回の訪問の時。そのご家庭には幼稚園のお子様がいらっしゃったのですが、清掃後の室内をみて「わー、きれい!!」とすごく喜んでくれたのです。子どもは素直で思ったことを口にしてしまうので、その一言は純粋に嬉しかったです。自分ができることをやってこんなにも喜んでくれる人がいるんだと思うと、何てやりがいのある楽しい仕事なんだと思いましたね。

―入社してからどのようにスキルアップしていきましたか?

ベアーズレディだけをやっていた時期は最初の方だけで、比較的早い段階で社内研修の講師など指導的なお仕事もさせていただけるようになりました。指導的な立場になっても私を指名して下さる長い付き合いの顧客の方もいらっしゃいますので、今でも現場には時々出ていますよ。指導的な立場といっても自分自身も家事は苦手という意識があるので、受講者と目線の高さを同じにできるのがいいのかもしれませんね。

―家事代行に必要なスキルというのはあるのですか?

技術的なスキルという意味では“ない”と言えます。私たちがやることはあくまで家事なので、女性が体力的にも精神的にも無理なくできるということが前提になっています。清掃にしても特別な機具や洗剤を使わずに、そのご家庭にあるものでやることが原則なので、本当に日常の範囲内での家事という行為です。とはいえ私たちは家事代行の“プロ”なので、到達度としては毎日の家事よりも高いものを目指しています。普段は時間がないから手が回らない細かい部分や、毎日は手入れをしないトイレやお風呂などの水回りなどは、排水溝までピカピカに磨き上げます。プロとしてもうひと手間を惜しまずに、お客様がびっくりするくらいキレイにして「すごい!」と感激されることが私たちにとって何より嬉しいのです。

―野口さんにとって家事代行とはどのようなものですか?

私の考えでもありベアーズの考えでもあるのですが、家事代行によって「お家がキレイになる」のは当たり前で、それによって創出されたお客様の余裕だったりゆとりだったりが重要なのです。日頃は家事に追われていてなかなか向き合えない自分自身と、それからご家族とじっくり向かい合い、豊かな時間を過ごしていただく。そして世の中の笑顔をひとつでも増やすことが家事代行の目的でもあると思います。お客様によってはベアーズレディとの会話を楽しみにしていらっしゃる方もいて、家事をやりながらたわいもない話をして息抜きされていますよ。他にも一緒に家事をやりたいと言って、分担しながら掃除や洗濯をする場合もあります。お客様によって求めているものはいろいろですね。正解がないので、逆にやりがいがあります。

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家事代行のお仕事は、ただ頼まれた家事をマニュアル通りにやるだけではなく、その先にあるお客様の笑顔を想像しながら創意工夫してやるものなのですね。貴重なお話をありがとうございました!