columns

家事大学コラム

片付けの伝道師、ベアーズ札幌で教官をしている山崎希巳枝に片付けの極意を聞いてみた!

がんばる女性を応援し、お客様感動度120%を目指す家事代行のベアーズです。

突然ですがベアーズは全国展開していることをご存知ですか?北は北海道から南は九州まで、全国の家事に悩めるお客様に寄り添って今日も明日もベアーズレディは東奔西走しています。

今回は北の大地北海道で活躍するベアーズの教官、山崎希巳枝に登場してもらいました!

札幌支店で教官兼ベアーズレディとして働き、自らも“片付けの伝道師”として多彩な活動を展開するエネルギッシュな女性です。家事の中でも片付けが専門だけあって、身の回りを整えるためのすぐにでも役に立つ知識をたくさん教えてもらいました!

片付けの極意を教えてください!何から初めたらいいの?

片付けられない人には何パターンかあります。

1、ズボラな人、散らかっていること自体気にならない人

2、片付けようと努力をしているけれど方法がわからない人

3、片付けてもすぐに散らかってしまう人

1はともかくとして(これも個性です!尊重します!)2、3の方は片付けたいのに片付かないという問題に直面しているかと思います。片付けは料理や洗濯と違って家事の中でも比較的取り組みやすい部類だと思うのですが、意外と苦手な方は多いのです。さて片付け…一体何から始めれば良いのでしょうか?

まず分類をしてみましょう!カテゴリー分けですね。散らかっているものを分類し、それぞれ元の場所に戻すあるいは新たに配置していくのです。整理整頓と片付けは微妙に違うのですが、ここではその両方を一緒にやってしまいます。家の中を見回して散らかっていると思う場所はどこですか?個々の部屋は自己責任としてリビングとダイニングは毎日みんなが使用し、且つ否が応でも目につく部分なのでいつでもスッキリさせていたいですよね。分類としては

・持ち込まれたオモチャや本などの個々の私物→個室に戻しましょう

・プリント類→お子さんがいる家庭では、日々持ち帰ってくるプリントと格闘していることでしょう。市販の書類ケースやファイルを利用して、定位置を決めてしまっておきましょう。少しでもサボるとあっという間に溜まるので、日課にしてください!

・新聞、雑誌→最新のもの以外は捨てるかまとめておきましょう。

・おやつ類→置き場があれば戻す!すぐに食べないのならしまっておきましょう。

以上、当たり前すぎて何だか物足りないと思うかもしれませんが、全て毎日の習慣でできることです。“出す→しまう”をワンセットで考えて、リビングとダイニングのスッキリを維持しましょう。

「まるで魔法のよう!」と感動されるほどの腕前

片付けの依頼にもいろいろあります。断捨離も兼ねていらないものはどんどん処分しつつの片付けを希望する方もいらっしゃいますし(もちろん、勝手に捨てるわけではありませんよ!)ひとつも捨てないで!という強い希望のもと片付けをお願いされることもあります。

特に後者の“捨てずに片付け”オーダーはプロとして気合いが入るところです。もちろん捨てなくても片付けは十分にできます。散らかったものを一つずつ分類し、生活動線をヒアリングし、使い手の目線で使いやすい場所に配置していく。それだけのことなのですが、一通り片付いた部屋を見て「まるで魔法のよう!」と感動されるお客様も。その後の生活のしやすさが全然違うようで、片付けのもたらす効果は大きいということをいつも確認しますね。

片づけ後、生活にどんな変化があるの?

部屋が片付いていると、生活にどんな変化があるのか。それはシンプルに時間に余裕ができるということです。イライラが解消されるとか、そういった類の話ではありません。物理的な時間の話です。身の回りにいませんか?いつも何かを探している人。「あ、あれどこにやったっけ?」と、出かける前にバタバタして予定に遅れてしまう人。あるいは「明日提出するプリントがない!」と焦り、結局もう一枚もらう羽目になる人。考えてみてください、何かを探す時間とその合計。毎日何かを探す時間が10分あるとしたら、一週間、一ヶ月とその時間を合計してみてください。すごいことになりますよね。探す時間の蓄積が、生活を圧迫するのです。しかし片付いて身の回りが整うとこのようなことがなくなります。探すことがなくなるということは、その分の時間が自分に帰ってくるということなのです!約束にも遅れず、提出物も期限内に出す。大人として最低限は守りたいところですね。片付けはあなどれないですよ。

北海道“あるある”を教えて!北国ならではの家事の悩みとは?

北海道は気候風土の違いから、家の造りや生活様式などが本州とは違います。最大の違いは雪との付き合いです。12月から4月中旬くらいまでは雪があると思ってください。東京のようにパラパラたまに降るのではなく、この期間は常に降り、そして積もった雪が地面にいつもびっしりとあります(根雪といいます)。なので、北海道ではベアーズレディへの依頼内容の中に「雪かき」があるのです。そして北国では雪かきは男の仕事ではなく主婦の仕事なんです!ドカ雪が降った次の日には、家の玄関や駐車所などを雪かきしないことには家の外に出れない!そういうレベルです。他には暖炉の煤(スス)取りなどもあります。暖炉のある家庭は意外とあるのですよ。本当に。それから北海道の家は気密性が高いので壁や窓が結露することも。こまめに手入れしていれば良いのですが、ちょっと放って置くとカビがついてきます。窓や壁のカビ取りのご依頼も時にはありますよ。以上、北海道あるあるでした!

そもそも散らかさないことが重要

片付けや整理整頓にかける時間は少なければ少ないほどいいですよね。そもそも片付けで悩んでしまっている人は、お部屋が手遅れ状態になっている人です。出したら出しっ放し、やったらやりっぱなしになっているので、だんだん散らかってくるのです。使ったものや用が済んだものはすぐにしまう。その習慣が身につけば、部屋が散らかることはありません。

定期的に大々的に片付けるよりも、日常的に散らかさないという発想で生活するといいかもしれませんね。

・・・

片付けの極意といっても特別なものは何もなく、日常のちょっとした心がけが大事だということがわかりましたね。そして片付いた部屋を維持するには身についた習慣を継続することがポイントです。さあ、はじめてみましょう!