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家事大学コラム

片付けが人生にもたらすものとは?

がんばる女性を応援し、お客様感動度120%を目指す家事代行のベアーズです。

今回は片付けについてのお話です。片付けは小さい頃の「おもちゃ片付けなさい!」から始まり、大人になった今も「やらなきゃいけないのはわかっているけど、めんどくさいなぁ」と自分を悩ませる厄介な行為だと思っていませんか?

身近で切実なテーマだからこそ、断捨離が流行ったりミニマリストという人々が紹介されたりと、みんな何とかしてモノと自分の最良の関係を見つけようと模索しています。片付けを制すものは人生を制す!とまでは言いませんが、片付けストレスから解放されるためにも片付けの意味と効果を考えてみる必要はありそうです。

片付けとはモノを捨てること?

私たちは片付け=モノを捨てることとは言いません。生きた年月だけ大好きなモノ、思い入れのあるモノがあり、それらは簡単に手放せるモノではないはずです。それらと一緒に生活することで得られる安心感や充足感は確実にあるでしょう。だから私たちが提唱する片付けは“整理整頓”であり“適材適所”です。

私たちがお客様から部屋の片付けを依頼された時は、その家庭のライフスタイルをヒアリングします。いつ、誰が、どんなタイミングでそれらを使うか。モノの分類に一般論はありません。家庭の数だけ分類方法はあるので、何を拠り所にしてモノを分類し整理するのかを見極めます。

それから定位置を決めます。モノに住所を与えるのです。ライフスタイルを知ったら、それぞれのモノたちがいるべきふさわしい場所がわかってきます。適材適所ということですね。そして然るべき場所に一通り収まったら今後はその状態を維持するだけです。

お出かけしたモノは家に帰す。忠実に守ればいつまでもスッキリとしたお部屋を保てますよ!

人生に片付けは何で必要?

片付けは何で必要か。それは生活に余裕を与えるからです。部屋が散らかっていて困ることの一つに「探し物が見つからない」ということがあります。使いたい時に使えないなどのイライラだけで済む話ならいいのですが、提出するものや返すものなど第三者が絡むようなモノが見つからない場合は、迷惑をかけるどころか信頼関係にも影響します。これは致命的ですよね。探す手間、時間、そして迷惑をかける相手に対する負い目、申し訳なさ…たった一つのモノで、これだけのネガティブな要素を引っ張ってきてしまいます。それが、モノが整理整頓されていて部屋が片付いていると回避されます。出かける前の「わぁ!あれどこにやったっけ?」というバタバタもなく、必要な時に必要なモノにスムーズにたどり着ける。そして生まれるのが余裕ということ。バタバタからの解放は、家族関係にも人間関係にも良い影響をもたらしますよ!

片付けの効果はこんなところにも!

部屋が整うと、心も整うと言います。毎日目にする生活空間がごちゃごちゃとしていると、心が荒んできますよね。そしてその状態が続くと「どうせ散らかっているんだからいいや」とますますモノの扱いが雑になり、永遠に部屋が片付かない…典型的な悪循環です。この諦めとも倦怠とも言える生活が続くと、心にも慢性的にうっすらと霧がかかったような状態になり、新しい思考やアイディアが出てきません。それが、部屋が片付くことで頭の中もスッキリしヤル気もアップします。物理的に視界が開けると、精神的に視野も広がるというわけですね。雑に扱っていたモノたちへの愛着を取り戻したり、日常的な気付きが多くなったりと、今まで以上に生活がキラキラしたものになりますよ。

片付けが人生にもたらすものとは?

片付けほどビフォーアフターがわかりやすいものはありません。ごちゃごちゃしていた部屋がスッキリすると「やればできるんだ!」と達成感を得られます。いつかやろうと思っていることがいつまでもできないと自己肯定力がどんどん落ちてしまいますが、片付けができた!という成功体験はきっと自分が自信を取り戻すきっかけとなります。片付けという行為が心にもたらす作用はたくさんあるので、小さなことからでも良いので実行してみてください。

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たかが片付け、されど片付けですね。生きている限りモノとの付き合いは続きます。今一度片付けと真剣に向き合い、モノを慈しむ気持ち、そして生活を楽しむ気持ちを取り戻してみてはいかがでしょうか?