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家事大学コラム

家事をビジネスにするコツは?向き不向きはあるの?

がんばる女性を応援し、お客様感動度120%を目指す家事代行のベアーズです。

今回は札幌で活躍するベアーズの教官、山崎希巳枝に家事とビジネスの関係について聞いてみました!札幌支店で教官兼ベアーズレディとして働いている山崎は、ベアーズに入社する前から、個人で“片付け”を柱とした様々な活動をしていました。資格取得にも積極的で保有している資格は「家事研究家1級」「クリンネスト1級」「収納マイスター1級」「収納アドバンスインストラクター1級」「ライフオーガナイザー1級」「日本実務能力開発協会認定コーチ」「ダイエットアドバイザー」だそうです。ダイエットアドバイザーまでとは驚きですね。

好きでやっていた“片付け”が一体どのようにビジネスになっていったのか?じっくり語ってもらいましょう!

お手伝いを積極的にしていた幼少期。その頃から片付けは好きだった

私は上に兄、下に妹がいて3人兄弟の真ん中でした。母が働いていたこともあり、思えば小学校3〜4年くらいから夕食の手伝いをしていたと思います。お味噌汁が私の仕事でした。昭和の価値観で育ったので、兄は男の子ということで手伝いをやらされることもなく、かといって妹は小さすぎたので、結局私だけが料理を手伝っていました。でも、実は料理はあまり好きではなく、とにかく苦痛だったという思い出です。しかし片付けはその頃から好きなことでした。母が家にあまりいないこともあり、自分の部屋だけではなく家全体も好きなように整理整頓をしたり片付けをしたりしていました。これは好き好んでやっていたことなので楽しい思い出ですね。

趣味でやっていた片付けがSNSで広がりをみせ、ちょっとしたコミュニティができる

大人になってからも片付け好きは変わらず、自分で“おうちの美化委員”というコミュニティサイトを立ち上げ、毎日片付けに関するお題を何か一つ出してそれをメンバーのみんながそれぞれ取り組むという活動をしていました。2014年に始めてから今も続いているのですがビジネスということではないですね。メンバーは全国にいて会員数も相当数いるのですが、逆に営利目的の活動ではないという認識が自分の中でも定着しているのでビジネスとは別に考えています。ともあれSNSのおかげで活動を広げることや仲間を増やすことができました。

好きなことをビジネスにするには抵抗がつきもの

“おうちの美化委員”のおかげで全国に仲間ができ、片付けを通じて世界が広がったことは本当に嬉しいことでした。そしていよいよ片付けを仕事にしようと数年前に事業として法人化はしたのです。ビジネスを始めるあたり、十分な下地(コミュニティ)はできていたし、潜在的な顧客という意味でも開拓をできていたとは思うのですが、でもやはり性格なのかガツガツいけないんですよね。そこはすごく葛藤がありました。お金を取ろうとすると、関係性も変わってしまいそうで…。だから、ここはもう私が立ち上げた法人は大きく展開させずに、理念や活動に共感できる会社で自分のスキルを活かして行こうと方向性を変えました。そして自ら門戸を叩いてベアーズに入社したのです。

会社に属するのも方法の一つ。二足のわらじも選択肢として“あり”

趣味をビジネスに、という話だったと思うのですが、私はどちらかというと上手く移行できなかった方です。だからこそ、気負いなく“片付け”と付き合っていけているのでしょうね。昔から好きな片付けだったので、仕事としてやるぶんにも、純粋に楽しみたいという気持ちあります。そして、片付けというものが生活にもたらす効果についても広く伝えていきたいと思っています。ベアーズの教官として家事全般について指導し、そしてベアーズレディとして現場に出てお客様の満足を追求し、個人ベースに片付けに特化したサービスを提供している。このバランスがいいのかもしれませんね。ビジネスにするというのは必ずしも自分で起業してそこに全てを賭けるということではなく、複数の場で活動を展開する柔軟さも必要かと思います。

家事をビジネスにする時は向き不向きを気にしなくていい。家事は誰にでも開かれたもの

家事をお仕事するって誰にでもできることなの?向き不向きとかはあるの?そういう疑問はありますよね。向き不向きに関しては、そんなもの“ない”と言い切れます。家事は誰もが無意識に行なっている今日を明日に繋ぐための行為で、ある意味誰もが経験者とも言えます。高度な技術がいるものではなく、誰でもが参加可能で開かれたものです。そしてそれをお仕事にするときも同様に、特別なスキルがいるものでもありません。人よりちょっとばかり世話好きで、日常生活を楽しむことに積極的で、毎日を愛しむことができる人ならば、この仕事にはすんなりと入っていけることでしょう。

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大好きな片付けをスタイルに囚われずにしなやかに展開している様子は、家事ビジネスというものがそもそも自由で可能性に満ちたものだということを再確認させられます。好きなことをやって感謝され、そしてその人の生活をより良くするお手伝いになれば最高ですね。